【国民怒りの声】小林興起氏は なぜ立候補したのか
政治団体「国民怒りの声」が13日、元衆院議員の小林興起氏を参院選東京選挙区に擁立すると発表した。
本ブログでは『【小林怒り新党】小林興起氏 著名人枠から立候補へ』と題した記事を掲載しているが、配信日時は5月22日である。『週刊朝日』を含め、国会周辺で出回った「名簿文書」を かいつまむ報道はあったが、そのいずれも、著名人枠における候補者は山田洋次氏などの文化人だった。残念なことに、インターネットすら13日の正式発表まで 小林興起氏の立候補を的中させた媒体はなかった。
小林興起氏は元は自民党国会議員だった。マスコミの記者は この点をうけ、反平和安全法制を積極的に訴える「国民怒りの声」とは 相容れない主義主張ではないか、という結論に至ったのだろう。それは事実誤認だった。
今回の裏側を述べると、小林興起氏は2012年に日本未来の党において落選をきして以来、「政界復帰」に まっしぐら であった。この動きをマスコミは「渡り鳥」だと形容したものの、元官僚でありながら外務省を批判し、「主権国家、日本」を取り戻す政治信条をもった稀有な政治家であるからこそ、それを現実の国益に還元していく目的をもって、極めて簡易的に「所属先」を変えただけに思われる。
初の所属先・自民党で初当選するまでに要した時間は 8年間であった。おまけに2005年の総選挙では「都知事候補」小池百合子氏がフライトしてきたおり落選させられた。
ここまで浪人が長いと政治家ではなく、「政治活動家」の呼称で紹介するべきだろう。「国民怒りの声」はいっかいの政治団体「国民党」代表だった小林興起氏の「政界復帰の所属先」となるか。