【民進党新代表】蓮舫氏は『中道主義』を棄て、安倍晋三内閣と対峙せよ

 

 

 

 

 

 


民進党代表選が15日行われ、新代表に参院議員・蓮舫氏が選出された。

 

蓮舫氏は 都内のホテル会場に集まった国会議員、公認内定者らに対し、次のような所信を述べた。


 「これから先、私たちが向かうべきは巨大与党です。大きな大きな与党と対峙(たいじ)をする。人気の高い今の政権と向き合う。そして堂々と、批判ではなく提案、私たちの提案力、創造、国のあり方をもって、しっかりと戦って選択していただける政党に、ぜひ、一緒にしていただきたいと、改めてお願いを申し上げます」

 


「批判だけじゃない」提案型の政党を目指すとの訴えは評価してもよいのではないか。海江田万里氏が代表に就いてからというものの、お得意の「儒教精神」が『中道主義』という、ある種のアンチテーゼにつながってしまった経緯があり、 この基本を蓮舫氏がぶっ壊すのであれば賛意を示す。ただし、推薦人名簿に載った元環境相細野豪志氏が『中道主義』の元祖だから、右と左を足して二で割る提案型政党なら害でしかない。そのことを付け加えておく。

【民進党代表選】選挙は蓮舫、適任は前原

 

 

 

 

 

 

「良識的な保守層を取らなければ政権交代できない」

 

民進党代表選に立候補する前原誠司氏が街頭演説で言い放ったらしいが、その地点は宮城県だった。今夏の参院選において、平和安全法制に反対するスタンスをとる4野党と市民連合が協定を交わした宮城県では、民進党候補の櫻井充氏が圧勝。いわば、『協定の効果』が現れた地点で 関係者の働きを否定するかのような発言をしてしまう。問われるのは人としての矜持だ。

 


「良識的な保守層を取らなければ政権交代できない」でいえば蓮舫氏となる。沖縄県との長年の懸案である「辺野古移設」を、辻褄合わせのために認める姿勢をみせているが、元首相の影はもちろんのこと、このような「良識的な保守層を取らなければ政権交代できない」考えは、『後釜』だ。『後釜論』とは、民主党が日本を率いた3年間を「失政」は抜きに引き継ぐという、過剰なまでの女王様キャラでもある。

 


結論から述べると「国民に謝罪する」 前原誠司氏が次期首相候補たる代表に的確だろう。あれだけ民主党が日本経済を壊したのだ。日本社会を蝕み、官僚機構の暴走を止めなかったにもかかわらず、民主党時代含め、一度たりとも謝罪してこなかった。その経緯では元代表の海江田万里氏、現代表の岡田克也氏も、「俺は関係ないから」といわんばかりの『後釜論』に基づいた偽りの野党第1党を演じてきたようにも写るのだ。

だからこそ、適任は前原誠司氏である。