【都政】小池 都知事を もぬけの殻にする都議会・自民党
東京都知事に就任した小池百合子氏はリオ出張を「ビジネス・クラス」で済ませる。
出張費はトータルで1000万円を超過するものの、随行職員を4人に最小化して移動も「エコノミー・クラス」というポピュリズムである。
就任後、目玉だった都議会の「冒頭解散」をやめた。そして、前の職場を訪れたが、国会議員時代に冷遇した本人である安倍晋三首相が「自民党は小池さんに一本とられた」と戯ける一幕もあった。
小池氏には第1党を押さえる「都議会・自民党」が立ちはだかる。
さしづめ「自民党・本部」とは「撃方やめ」の号令が新幹事長によって轟いたが、選挙戦を戦い抜くにあたって集票の材料とされた身の「都議会・自民党」は たまったもんではないだろう。
23区の特別区長会は実質的に「都議会・自民党」が支えた増田寛也氏を支持したわけであるし、今後の都政はというと、「権限と財源を、区に明け渡せ!」といった区長らとの攻防から目が離せない。
明朗なことだ。
「都議会のドン」は「都議会・自民党」に従わない都政ベースではなく区政ベースに利権を移譲させることを目論んでいる。
こうした結託は児童相談所の区政移譲といった特別区長会の要請で明らかになりつつある。
「下からの提案」を装おって、「都議会・自民党」が 次々に条例案を提出、可決していったとしたら 都庁はもぬけの殻となってしまう。
すなわち、東京五輪委員会も国ベースへ移譲するというが、「地方分権」や派閥政治の建前上、小池氏の舵取りは案外、厳しい。