【都知事選】小池氏 一歩リードはインチキである

 

 

 

 

 

 

猪瀬直樹」と「舛添要一」を選んだのは都民だった。


週刊誌によって黒い疑惑が浮上すると さも パッシングに加担するが、御門違いも甚だしい。なぜなら、両名が「政治とカネ」についてかかわっているかもしれない、という 身のこなし は、都民もまた、充分知りえた情報だからだ。

 

猪瀬直樹」は都の副知事を長年勤めており、言うまでもない。


問題は「舛添要一」の方だろう。

 

 

 


舛添要一」が政治資金団体・グローバルネットワーク研究会を介し、家賃代等 数百万円の「カネ」を還元していた迂回献金は、一部の新聞社によって ずいぶん前に報じられていた。それはかの人物を選ぶ都知事選の直前であった。

週刊文春が高額な海外出張費を追求する数週間前、本ブログも、「衛星政党」と指摘させていただいた新党改革(解党)における「政治とカネ」を記している。

 


つまり、候補の実体を見抜けず、日本と都政を混乱に導いた責任の一端は紛れもなく都民にあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

メディアが序盤情勢調査を発表した。産経新聞日経新聞は「小池氏 先行」とし、毎日新聞共同通信は「小池、鳥越氏 接戦」としている。

 

いずれも、自公の推薦をうける増田寛也氏が両氏に遅れをとっているとする点は同一である。産経によると増田氏は自民支持層の3割しかまとめきれていないという。しかし、調査は、増田氏が都内・自治体の首長から横断的な支持をうけている その「組織票」を まったく捉えきれていない。


特別区長会も、所属する23区長の9割が支持を表明したほか、東京都の歴史において、 現職区長が敗れたことは 一回たりともない。
おそらく各町内会の「地縁」をフルに稼動させ、増田氏が追い上げを みせるはずだ。

 

 

メディアの序盤情勢はインチキと呼んでもいいが、その よき例は、参院選における兵庫と埼玉の両県だろう。

はたして、与党候補が当落線上にあると複数のメディアが報じたにもかかわらず、開票結果は十万票単位の差だった。


誤差の範囲を超えている。

 


本ブログの〈東京都知事選 情勢調査〉初日版で、増田氏と鳥越氏を〈接戦〉と明記したのは、投票所に足を運ぶ有権者を そもそものパイと定めたからだ。(※メディアで政党支持層のうち、「絶対に行く」と回答した有権者となる)

 

投開票日の出口調査が 党派別の支持を正確に分類する理由は、投票所に足を運んだ有権者のみを その対象にしているからである。

メディアの序盤情勢調査で小池氏に「先行」の文字が躍ったが、無党派層は政党支持層に比べ どうしても投票率が下がる傾向がみられる。この点を修正しないと 「先行」かは いまひとつ わからない。

 

 

本ブログが伝えたとおり、現状では〈鳥越氏 やや先行、増田、小池 両氏 続く〉のだ。