【参院選 国民怒りの声】小林興起氏は なぜ落選したのか

 

 

 

 

 


参議院議員通常選挙の投開票が10日行われ、東京選挙区(定数6)の小林興起氏(国民怒りの声)が落選した。


小林興起氏の獲得票数は82357だった。

 

大選挙区(定数6)から出馬したものの、この程度の票数は衆院選小選挙区でも当選が厳しい。

 


【台風の目 横粂勝仁が「反舛添」で上昇気流】で述べたとおり、 〈激戦となっている東京選挙区では、市民レベルの草の根から当選圏内に入るだろうと考えられていた候補は冒頭の三宅洋平横粂勝仁、「国民怒りの声小林興起の各3氏だった/いろいろな意見はあるだろう。だが、頭一つ このラインを超えた横粂勝仁氏が反政党の共同候補として推薦されるだろう。横粂勝仁氏は その見返りに「生活の党」「国民怒りの声」への比例区での投票を暗に呼び掛けるだろう〉が一部実践された模様だ。

 

 


横粂勝仁氏(無所属)  310133

三宅洋平氏 (無所属) 257036

小林興起氏 (怒り)     82357

 

 


3候補が共同していれば およそ60万票を獲得できたはずだ。

6位当選の候補(民進)が508131だったので、横粂勝仁氏か、三宅洋平氏は今ごろ、議員バッジをつけていたことだろう。


もちろん、都知事選ではないから途中で「俺、降りるわ」は叶わない。こうした指摘は事前の世論調査を集計して明らかになる点なので、「反政党」は、早い段階に一本化した方がよかった、というわけだ。

 

さて、「落選」となった小林興起氏だが、選挙戦では23区を中心に「ドブ板」を進めたという。「しがらみや既得権益を壊す!」「国会に戻してください!」必死の形相だった。

愛知の選挙区へ減税日本候補として飛びたち、その煽りで、東京10区が地元だった「しがらみ」は 著しく壊れたが、いつしか市民系候補となったのは じつに皮肉と呼ぶほかない。

 


東京選挙区における「国民怒りの声」の比例得票率は1.62だった。


小林興起氏の得票率は1.3である。

 

この開きは、「平和安全法制をダメと考える」反戦有権者にとって、小林興起氏が そのお眼鏡とならなかったことを意味する。

 

『W小林』がシールズとともに街頭演説でも すればテレビ・メディアの話題を さらったろう。

 


小林興起氏、ふたたび外野の政治団体代表である。