【国民怒りの声】宝田明氏 出馬見送りに東宝 圧力か

 

 

 

 

 

政治団体「国民怒りの声」は公認を内定していた俳優・宝田明氏の擁立を 取りやめると発表した。これに先立ち所属事務所は「諸般の事情により、宝田氏は出馬を取りやめ、応援団に回ることになった」とするコメントを出した。その名とともに消えた“著名人枠”であった。


宝田明氏が立候補を辞退した理由は以下の3点である。

 


1点目は、年齢だ。宝田明氏は現在82歳であるが、仮に「ゴジラ」の知名度を活かして当選したところで最高齢の国会議員、もとより新米だろう。めざす任期が6年間に及ぶ参院議員であるから、二期目の改選を迎える頃 おのずと86歳となる。ハードなスケジュールを日夜こなすのは いささか荷が重い年齢だろう。

 

2点目は、「怒り」の党勢が伸び悩んでおり、出馬しても当選圏内に入っていないからだ。小林節 代表(慶應義塾大学名誉教授/憲法学者)は発足の会見で「比例名簿に著名人枠」を設けると明らかにしていた。その数は5名程度であったが、監督の山田洋次氏らに ことごとく断られ、メディアの記者連中が 聞き覚えのある候補者は 東京選挙区から出馬する小林興起氏1名となった。(小林興起氏は比例転出もありうる)
小林節氏によると、定期預金6000万超の自身を招いたのは「お金も キャリアも ある10人」だったという。宝田明氏と小林興起氏をのぞき、あとの公認候補者は いかにも該当しそうにない。

 

 

3点目は、映画『シン・ゴジラ』配給会社の東宝が「ゴジラ」の使用権を掲げ待ったをかけた、らしい。ただ、それだけではない。会見で「ゴジラと一緒に全国を遊説する」選挙プランを高らかに語っていた宝田明氏だが、もちろん、映画公開におけるタイアップにあわせ地上放送やCS放送でシリーズを一挙に放映するシナリオは ご存知だろう。 「不偏不党」の文言がある放送法の関係上、出演作の初代と二作目の『ゴジラ』を選挙期間中いかんによらずNGとするのだという。東宝の周辺が そうした意向を事務所に働きかけた。それによって「怒り」ではなく、事務所がマスコミ各社に発表する形を とったのだ。