【国民怒りの声】その実体は『日刊ゲンダイ』政党部門である!
憲法学者の小林節氏(慶應義塾大学名誉教授)が設立した政治団体「国民怒りの声」がインターネットで募っていたクラウドファンディングは 見事成約となった。同団体は600万円を目標額に掲げていたものの、現時点で780万円を超す。
「顔と顔の見える関係」では、パーティ券を購入し、ホテルの立食と政治家に接近するインセンティブが「政治とカネ」の側面だったわけだが、クラウドファンディングは、そうした意味でのインセンティブはないと思われる。「国民怒りの声」がやっていることは 新たな政党の収入源となり「少額個人献金」と呼ぶべき方法論だろう。
団体の本部は新橋駅前に所在する複合ビル一室を借り上げた。しかし、参加者が「ポスターは どうするのか」と資すと代表に就いた小林節氏は「つくらなきゃ」と応じたという。
いや、それほどの動員パワーを有するなら相乗効果が見込まれる東京選挙区や神奈川選挙区から著名人を擁立するはずだ。
つまり、「先送りとW選はセットだ」と 政治評論家は したり顔で書いていたが、その目論見は外れ、「参院選で信を問う」となったわけだ。
つまり、日本の憲政史上、メディアが政党部門を もつ初の事態だ。本部を新橋に置いたのも、『日刊ゲンダイ』読者が集う街だからに他ならない。