舛添都知事 辞任へ











東京都の舛添要一知事が今月中に辞任を表明する方向で調整しているらしい。『週刊文春』の報道に端を発した政治資金問題の責任をとる形だ。後任を選ぶ都知事選は参院選と同日に行われるとみられており、都議会与党の自民党は候補者選定に入ったという。




〈「今、第三者委員会とおっしゃいましたけど、私は、今、複数の法律専門家にお願いをしているところでありますので、まず、委員会というようなことではございません。今お願いしているという段階です。それで、その結果に従いたいと。その方々が厳正な第三者の目で見て、これはこうであるという結果を出されると思いますので、私はその結果に従いますし、その調査にも当然、ヒアリングを含めてきちんと応じたいと思っております」〉(21日 産経ニュース)20日の定例記者会見で舛添要一氏は 再三、こうした答弁を繰り返し、弁護士などによる第三者の調査結果に委ねる構えをみせていた。



いくつかの政治資金問題は「会議費名目」で処理した1月のホテル泊(千葉県木更津市)が私的な家族旅行だったとする『週刊文春』 報道がクローズアップされていた。この疑惑が多方面から批判を浴び、舛添氏は6月1日の都議会で一連の経緯を改めて説明・謝罪する方針だったが、都議会・野党が求めたのは地方自治法上の「百条委員会」設置だった。
出席者とされる人物の名や数を「政治的 機敏にかかわる」として明らかにしない舛添氏の説明は、存在有無によっては偽証罪に問われる可能性がある。また、19日 市民団体の代表が政治資金規正法違反の疑いで告発しており、政治資金問題の早期収束を図る考えだ。




〈 東京都の舛添要一知事の政治資金問題で、市民団体の代表が19日、舛添氏や舛添氏が代表を務めていた資金管理団体の会計責任者に政治資金規正法違反などの疑いがあるとして、東京地検に告発状を送った。/告発状では、私的に使ったホテルの宿泊費や飲食代を、政治活動の名目で収支報告書に記入したことは虚偽記入罪にあたる、などと訴えている。告発状を出したのは、市民団体「政治資金オンブズマン」で代表を務める神戸学院大の上脇博之教授。〉(19日 朝日新聞デジタル