【北海道5区補選】大西英男「巫女のくせに」発言から読み解く現代日本











自民党衆院議員大西英男氏の「巫女のくせに発言」で思わぬ打撃をくらったのが衆院北海道5区補選・立候補者の和田義明氏(自民党公認/ 日本の心を大切にする党 ほか推薦)だろう。ということは、対立候補である池田真紀(無所属/市民連合)にすればウハウハだ。


大西氏は選挙応援のため現地入りしたらしく そこでの暴言である。彼が ひょっとのこさ「動員」されれば「減る票」が多い気がするのだが、補選の度に「動員」をかける このところの与党は いかがか。


共同通信論説委員後藤謙次氏によれば、TPP締結を審議する為の国会が空席だらけだという。(ウチワでなく)文庫本を手にとって審議中読みふける自民党衆院議員松島みどり氏(元法相)は マシ、な部類というわけである。しかも、「動員議員」の数は与党側がわずに占めるものだから民進党の審議拒否を非難する筋合いはなかった。

北海道5区補選をめぐっては、政党カラーを極力 薄めたい池田真紀氏の意向から、民進党代表・岡田克也氏ら幹部勢が街宣車の上で応援することをためらっている。


 〈 自民党大西英男衆院議員(東京16区)は24日、所属する細田派の会合で、衆院北海道5区補選の応援で現地入りした際、神社の巫女(みこ)から「自民はあまり好きじゃない」と言われた出来事を紹介。「巫女さんのくせになんだと思った」と発言した/大西氏は補選の必勝祈願のために神社を訪れ、出会った巫女に自民公認候補への支援を依頼したが、断られたという。「巫女さんを誘って札幌の夜に説得しようと思った」とも述べた〉(3月24日 配信  『朝日新聞デジタル』)




本題だが、大西氏は「巫女さんのくせになんだと思った」と 支持政党を聴いた場における個人的心境を述べたらしいが、理解不能だ。なぜなら、巫女さん は神道政治連盟自民党支援団体)の下部組織メンバーではないからである。




大多数の巫女さんは 素人だ。つまり、団体としての神社とはアルバイト・パートの雇用関係であり、私見だが、チャラチャラ風貌の女性(10代後半〜20代前半)が「忙しい繁盛期を除けばすごい暇。やることが何もない、割のいい仕事だった」とぶちまけてたことを思い出す。


では、大西氏にとっての巫女さん は どんな存在だったのか。
神道政治連盟の加盟団体の会合へ毎回欠かさず出席、憲法改正チラシを回収し、それを くまなく貼っている 「若い娘」=「青年党員」だったのだろう。

実際、神道政治連盟に加盟する神社・神主であっても、憲法改正といった政治テーマとは あえて距離を置くタイプもいる。巫女さん ならまずもって「稼ぎの良さ」と みてよい。


大西氏は「心配ないさ」らしいが、どいつもこいつも よろしく、自民党新人議員は同じ針のむしろ だ。