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&KANAGAWAだった舛添要一

東京都知事舛添要一氏の辞任要求で野党4党は まとまった。

この動きは福祉予算などで全方位型の都政を主導したとみられていた舛添要一氏からすれば心外だろう。議会対策は前知事とは打って変わり「オール与党」だったと自負しており、ほか、おおかたの政治家が事務所費を「公私混同」する悪しき職業的常識にあっては、『週刊文春』報道など、政治倫理の範疇でしかないという解釈だ。

自身が契約する第三者に「適法」だったとのお墨付きをもらう。そして、「だが しかし道義上、責任はある」として辞任の意向を明らかにする方針は変わっていない。

今後 メディア報道のゆく先は伊勢志摩サミット  だろう。アメリカ大統領・バラク・オバマ氏の動向を報じつづければ舛添要一氏のニュースバリューは相対的に下り、世界主要国が日本に集まっている機会に片やエア・フォース ワン、片やホテル三日月は「セコい」からだ。

この政治イベントを狙ってサミット開催期間中、緊急記者会見を開き、第三者の調査結果を公表することもありうる。中継する局は地元・東京MXのみとなる。NHKはトップニュースとして扱わない。それはサミット期間中の限定事象だ。つまり、仮定だが、サミット期間中の調査結果か、そうではないかがすべてである。

舛添要一氏は東京都の知事だ。官庁、大企業の本社、外国施設などが集中する街のトップである。その行政機能を司る役割は文字どおり「東京の顔」であるものの、200万票を投じた都民の信任とは裏腹に、どうも この人物はお隣が お好きなようだ。〈 東京都の舛添要一知事が昨年5月から約1年間、ほぼ毎週末、都庁舎などと神奈川県湯河原町の別荘を公用車で行き来していた問題で、49回のうち44回は自宅がある世田谷区を経由していた。朝日新聞が情報公開請求した運転日誌でわかった。自宅に長時間立ち寄り、自宅~湯河原の移動とみなされれば、「発着点のいずれかが公務に関わる場所である場合に使用が認められる」とする都の公用車のルールに違反していた可能性がある。〉(5月20日「朝日新聞デジタル)」

舛添要一氏の「&KANAGAWA」については新聞社政治部記者もよく知っている。というのも、舛添要一氏は2013年参院選において紙面では任期満了の「政界引退」となっていたが、その引導こそ、参院神奈川選挙区(定数4名)からの立候補断念であったからだ。

当時、新党改革代表だった舛添要一氏は「神奈川は新党改革にもっとも支持をいただいた地域」とし、2010年参院選において全国比例区得票率2.01パーセントの原動力となった同県を褒めたたえ、立候補を示唆していたのである。

実は、並行し、新党改革が独自世論調査を実施していた。対象の地域はおもに神奈川、千葉県といった首都圏都市部だ。果たして結果は当然圏外だった。それいけ「党勢低迷の責任を取る」と代表を辞任した舛添要一氏がくだした決意が「政界引退」だったのだ。「&KANAGAWA」は筋金入りである。

一言つけくわえよう。政治部記者は 「神奈川県」の立候補検討を燻しがるべきだ。(東京都なら当選も)2012年参院選において東京選挙区から立候補していれば知事選擁立は そもそも ありえなかったからだ。