『発情客寄せパンダ』を担いだ哀れすぎる自民党
















ベストセラー「五体不満」著者・乙武洋匡氏が、複数の女性との不倫を『週刊新潮』3月31日号に報じられ、参院選立候補を断念した。東京選挙区から自民党公認『目玉候補』として出る予定だっただけに、関係者は思わぬスキャンダルにあった格好だ。


【このたびは私の不徳の致すところにより、多くの方にご迷惑、ご心配をおかけして、たいへん申し訳ございません。報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、決して許されるものではありません】(報道各社宛の謝罪声明)

  


暇がない自民党「客寄せパンダ」におけるスキャンダル。
乙武氏より先に白羽の矢を立てたとされる人物がダンスボーカルユニット『SPEED』の今井絵里子氏である。事実婚相手は未成年者を在沖キャバクラで働かせた一般男性と報じられており、双方とも、この事実関係を認めている。今井氏は昨年7月の時点で、「平和安全法制」をやんわり批判するTweetを発していた。「後見人」を自称する参院議員・山東昭子氏が彼女にコンタクトした時期はそれ以降とされる。

2月5日、朝日新聞が『自民、SPEEDの今井絵理子さん擁立で調整』とする記事を配信。



 【自民党が夏の参院選比例区に、4人組のダンスボーカルグループ「SPEED」のメンバーで歌手の今井絵理子さん(32)を擁立する方向で調整していることがわかった。今井さんは聴覚障害のある長男(11)をシングルマザーとして育てながら、福祉施設などで手話を交えた音楽活動を続けている。安倍政権の掲げる「1億総活躍社会」に合うとして「目玉候補」に浮上した】(『朝日新聞デジタル』2月5日付)


永田町関係者の複数の証言によるところでは、今井サイドに山東サイドから打診があったのは「今年に入ってから」。一方、「客寄せパンダ」2号の乙武氏というと。

週刊新潮』3月31日号によれば、乙武氏の「チュニジアーパリ不倫旅行」の出発日を12月25日。乙武氏の「一体“超”満足」も、政治家に問われるのが政策全般と「アニマル・エナジー」であることを勘案すると”適性”なのだろうが、「不満足」である。女性有権者が、だ。

前 東京都教育委員会委員「聖人君子」の彼は わかってる。『週刊新潮』によれば 政治家転身を機に身辺整理をする必要が出てきた。不倫現場は、彼女との『ケジメ』をつけるための旅行だった、というわけだ。


再びの『週刊新潮』前号は10月21日付「日本を元気にする会」との宣誓書を公開。その署名は乙武氏本人の ものらしく、「私、乙武洋匡は、平成28年夏の第27回参議院議員通常選挙において、東京都選挙区か比例区の いずれかより日本を元気にする会の公認候補として(中略)出馬することを ここに誓います」
乙武氏は 各政党が擁立オファーを申し込む「客寄せパンダ」だったが、そもそもの規程は、日本を元気にする会からの立候補だったのである。


では、なぜ乙武氏は鞍替えしたのか。 第一の理由は、日本を元気にする会が1月14日に政党要件を失い政治団体となったから。所属の参院議員・井上義行氏が自民党・細田派(無所属)へ移籍してしまった。
第二の理由は、日本を元気にする会が 同7日、参院・維新の党と共同会派「維新・元気の会」を結成したこと。乙武氏にとり「東京組・維新」は 得体の知れないグループだった。
第三の理由は、自民党選挙対策委員長茂木敏充氏の語っていた「いまは まだ発表できませんが、皆さんが あっと驚く候補になる」。参院・東京選挙区において女性キャスターの擁立にも黄色信号が灯った中、新たな『目玉候補』が乙武氏しか みつけられなかったのだ。




つまり、自民党無党派対策チーム」は今井、乙武両氏を1月の同時期 口説き、同時期 出馬が定まっていた。この「時間差」はメディアジャックが目的だったのか、それともーー。