【民進党結成】民主党の国会議員、党員は『井の中の蛙』だった








民主党維新の党による「新党」の名称が「民進党」に決まった。台湾の民主進歩党の略称「民進党」とかぶってしまう。本家は歓迎ムードだという。



民主党維新の党の新たな党名が「民進党」となったことを受け、台湾の民主進歩党民進党)の楊家●報道官は14日、「民主党を含む日本の各政党とは友好関係がある」とした上で、「同じ名前の友党が増え、親近感を覚える。祝意を表する」とする談話を発表した】(『産経ニュース』3月14日付)




維新の党の国会議員がインターネットで公募を行う数日前に「一案です」とあげていたのが「民主進歩党」だった。そもそも、世論調査に党名を委ねるのであれば党名検討チームはいらない。「民主」を消滅させた政党名だった点は万事、国民総意としても評価に値するが、民主党側代表・赤松広隆氏(元 農林水産相)が明らかにした数字によれば公募の党名案では1位が「民主党」2位が「立憲民主党」だったという。ネット世論民主党側に軍配をあげたのである。しかし、民主党維新の党 が別々のリサーチ企業に依頼した世論調査 いずれも「民進党」が上回った。民主党が5.3ポイント差、維新の党が5.0ポイント差。この、インターネット世論と一般世論の「差」は 参院選において熟慮すべき「落差」である。




民主党国会議員と党員は3年3ヶ月の「政治ごっこ」を、国の勲章だと考えているようだ。3年3ヶ月で野党・自民党が その座を奪還したのだから小選挙区制の利を狙えば自分たちも あれよというまに 「遊ぶ権利」が舞い戻ってくる、とタカをくくった。代表の岡田克也氏は「地方支部の解散は複雑な手続きを要する」から「新党」の名を借り党組織を存続させたわけだが、その本音は口座残高 100億円である。吸収合併の 維新の党は党職員給与を月々払えるかという党財政だった。「みんなの党」系の議員が15人程度いるのだから致し方ない。はからずも党員費を数千万円、肩代わりした北海道選出の「民主党」系 議員が 党財政の責任者だったと聴く。
参院選に あたっては ポスター貼り替え費用やCM、それに新聞の全面広告などでかつてない政治マネーが必要となるが、民主党が解党したら どうだったろう。「政党助成金の国庫返上」が ここのところのあらまし だ。「新党」の党財政は100億円なき「負債を抱え込んだ大型客船」といえる。だからこそ、民主党維新の党は「新党だ」と盛んに標榜する。


謎は インターネット公募の1位が「民主党」だ。「連合」と「地方議員の利害関係者」と「隠れ自民党支持者」の票だろうが、民主党施政の「政治ごっこ」から みれば 彼らはキワモノである。いや、キワモノは「驚きだった」という党名変更チームの民主党国会議員かもしれない。幾度となく選挙という憲法上の参政権行使において「NO」を突きつけられてた政党だ。一定の支持が なお「民主党」にあり、略称をその「民主」で戦おうとした国会議員は、世論というものをまるで わかっていない。野党第一党が、TBS執行役員(報道編成担当)金平茂紀氏の呼ぶ「システムの再生産」に陥っていた様子がうかがえる。なでしこジャパン東芝に あてはまる組織の弊害だ。とはいいつつ、「新党」が「民進党」に決まった。旧帝政のインフラ資産が国民党に受け継がれたゆえ(党産)の台湾政治がある。その近隣で、旧帝政の人々と 子、孫、ひ孫が今の自民党をつくった。打ち破るのはともに「民進党」か。